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雪害、そして復旧へ

2010年4月17日、41年ぶりといわれた季節はずれの春の雪により、大きな被害を受けました。
多くの方々のご支援を頂きながら、自然の芽吹く力に励まされ、梨棚の復旧作業を進めています。

■ 2010年4月17日午前5時
 雪の降るときには、周りの音を消してくれるといいます。
天気予報を気にかけながら休んだものの、不気味な静けさに目が覚め、外の雪景色を確認。
午前5時、まだ雪は降り続いていました。
未明から降り出した雪は重く、ナシ畑から不気味な金属音と共にパイプが曲がり、地中にいけ込まれたアンカーは持ち上がり、瞬く間に棚がつぶれました。

わずか5時間、畑の様子が一変してしまいました。
住まいから見て、脇の畑  前の畑 ぶどう・きうい・梨 新木の畑 梨
午前5時頃 前の畑 ぶどう・キウイ・梨 午前5時ころ 新木の畑
午前5時ころ 脇の畑 中央部 網を切り裂く 網を切り裂く
隅柱が持ち上がってしまった 畑中央から住まいを見る 包丁で切り裂くも切れず
パイプが倒れ、枝が折れた アンカーが飛び出してきた 雪から雨に変わりました。更に重さを増し、網が垂れ下がってきました。
 いつもは三脚に乗っても届かない高いところにある網ですが、手を伸ばせば届く高さに下がっています。包丁を持ち、網を裂き、雪を落として回りました。

明るくなると共に、被害の大きさが見えてきました。

3月28日 網をひろげているところ 【多目的防雹網】
雷のなり始めに降る雹(ひょう)の被害から守る為、鳥よけの為、これから伸びてくる新芽を強い風から守るため、更に虫から守る為に農薬散布をなるべく少なくしたいとの目的で網をかけます。

多目的防雹網は網の目が細かく、そこに雪が積もり、この惨事が起こってしまいました。
網のめが細かい
 【雪の重さ

一反(いったん)の梨畑の網に、1cmの雪が積もると、約1トンの重さがかかる」と言われるそうです。

脇の梨畑は6反あります。夫が見たところでの雪の積雪量は、
10cm位のところもあったとか。

前の新木(約3反)の網を切り裂きながら、私が目にした雪は、
5〜6cm位、いや、もっとだったかもしれません。

仮に、新木の畑、5cmの積雪とした場合、3反×5cm=15トン
脇の畑の場合、10cmの雪では、6反×10cm=60トンと、
単純計算となるようであります。重かった・・


雲の加減で、雪の降り具合は、近隣の地域によっても随分差があったようでした。

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■仕事の優先順位 まずは交配を!
今年の天候不順で、昨年よりも花の開花が遅れていました。4月17日頃は、梨の交配作業の真っ最中でした。「今、一番大事な仕事は、梨の交配をしっかりやろう!」と、家族皆で確認しました。
今できることから、まずは交配をしよう 写真:南原惠子さん  切り裂いた網と、その際に落ちた梨の花 写真:冨田きよむさん まずは、今できることからと、交配作業に専念 写真:冨田きよむさん
ご支援ありがとうございます・・雨の中の棚上げ 4・23
雪の重さに引きずられ、倒れたパイプ 写真:舟田一与さん 雪の重さで地べたを這ってしまったぶどうの木と倒れたパイプ 少しずつ棚を持ち上げて行った人力作戦 
少しずつ棚を持ち上げて行った人力作戦 少しずつ棚を持ち上げていった人力作戦 少しずつ棚を持ち上げていった人力作戦
雨脚が強くなる中でも、作業は続く 雨が強くなっても、作業は続く 中村商事の皆さん ありがとうございます
泣きながらも、梨の交配作業を続けました。

写真左側の畑は、編み目の粗いネットでしたので、幸いにもそこの棚だけは潰れなくてすみました。
「棚が潰されていないところから、皆で少しずつ枝を持ち上げ、パイプを組み立てていこう」と、紳浩は考えました。

天気予報の雨マークを見て、「今がチャンス」と、中村商事の職人さん達の力を貸してもらいました。
作業開始と同時に降り始めた雨は、次第に強くなっていきました。

 ぶどうの幹が裂けた 写真:舟田さん 雪で潰されたぶどう畑と棚 写真:舟田一与さん 雪で潰れた畑のネットを切り裂きはずしました。見えてきた地面です。パイプがならべたように倒れていました。

いつもの畑の様子を見ている人は、
この様変わりした畑を見て、「かける言葉もありません・・頑張ってください」と。

「雪害の現場視察に来ました」と、お越しいただいた議員さんは、このぶどう畑の前に立ち、「被害はどこですか?」と、おっしゃいました。

風の音に、雨の音にも体が震えます。そして人の言葉にも敏感になります。
■ご支援ありがとうございます
ユンボー持参での助っ人 川口の鯨井園芸さん 田植えの助っ人 石井ぶどう園さん
4月26日 パイプの受け石を掘りだす  田植えの応援
4月17日、被害当日三宅島の噴火で大変な思いをされ、今も奮闘中の西野さんは次のようなメールを下さった。

「失ったものを悲しむより、壊れたものを直す事より、受粉をする、植え付けをする、優先しなければいけないことをする。それをしなければ収穫はないのです。

将来の可能性を信じて、今を絶え頑張る。それが農家(どんな仕事もそうでしょうが)と思います。

お金で買えるものは大して重要ではない。お金で買えないものが大切なもの。
栽培技術とお客さん、そして支えてくれる家族と仲間だと思います。

折原さん、大丈夫ですよ。お互いがんばりましょう」・・ありがとうございます。
復旧工事は長期戦です。

お忙しい仕事の合間を縫って、駆けつけてくださった先生方です。ありがとうございます。

「折原、大丈夫か」と、卒業後もいろいろ気にかけて頂き、心よりお礼申し上げます。

種なしびわのことから始まり、先生を囲んでのお茶休みは、大学の講義さながらでした。「種の周りから成長ホルモンが出されていて、ブドウもビワも、種のあるものの方がおいしいとされています。・・」と始まりました。

 若いときには欲がなく、年をとったら欲深く(?)なるものの、記憶力が乏しくなり、・・なかなか両方バッチリといかないところが世の常、悲しいところであります。折原果樹園の高齢者集団は、先生の話に釘付けでありました。

◎梨の交配の際に、駆けつけてくださったT先生、ありがとうございました。おかげさまで、しっかりと大きな梨が実っています。

ssk梨研究会の皆さん バイス等、棚の修繕の
道具を届けて下さいました
「美味しいものを食べて、頑張れ!
Yさんと北海道のすずきっちんさんからの贈り物
■■■ご支援ありがとうございます
現地調査春日部農林振興センター・春日部市役所農政課・南彩農協・共済組合の方々が現地調査に来てくださいました。

被害の起こったのは4月17日(土)でしたが、行政機関の方々が駆けつけてくださいました。

「お見舞い申し上げます。今できることから始めましょう。
梨の花の交配をしっかりやりましょう。・・」と、南彩農協営農指導の水戸部先生の言葉が忘れられません。
◎プロカメラマン 冨田きよむさん
手作りのHPを作り農業情報を発信しようと、全国の仲間がネットでつながるアグリコの代表・冨田きよむさんが駆けつけてくださいました

被害状況を掲載して下さいました。
http://www.rescuenow.net/2010/04/2-52.html
写真・冨田きよむさん 「記録せよ。伝えよ!最大の農業情報は、災害情報である。ただひざを抱えてじーっとしていてはいけない」と、冨田さんです。

その声に背中を押され、一生懸命シャッターを切りました。
そうでもしていなかったら、ただ立ち尽くすだけで自分自身を支えることすらできなかったことでしょう・・
◎日本農業新聞の取材
4月30日、復旧作業の進む中、取材に来てくれました。いろいろな方々の立場を考慮し、記事ができました。新聞記事が、現地調査を聞きながら、どんなふうに活字にされていくのか、傍で見せてもらいました。お世話になりました。

  ママミィ 5月2日 新聞記事
◎リンクを張ってのご支援に感謝 

インターネットを通して、自然災害状況は、全国へ広がり、ブログ『ママミィ』は、今まで最高の578件の方々にアクセス頂きました。 その後、皆さんのホームページのトップでご紹介頂いたりと、多くのご心配とご支援を頂いています。誠にありがとうございます。

 ・宮代NOWさん ・ダイニングキッチン『きらり』さん
 ・やまた園芸さん (埼玉県さいたま市) ・山脇農園さん(九州・鹿児島)
 ・島貫農園さん(北海道訓子府町(くんねっぷちょう)  ・井上ぶどう園さん(岡山県倉敷市)
 ・あずまさん(岡山県倉敷市)


(ご紹介漏れ等失礼がありましたら、大変申し訳ありません。気持ちがまだ平常心に戻らないと、ご容赦ください)
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■おかげさまで
「大丈夫、ブドウは強いから芽が伸びてくるよ」と、雪害の見舞いに来てくださった石井ぶどう園さんは、そう言葉をかけて下さいました。石井さんも、数年前に遅い春の雪でぶどうのハウスがつぶされたことがあるそうです。

辛い経験を乗り越えてきた方の言葉は力強く、どれだけ励まされたことでしょう。ありがとうございます。

そして、今度は私共が、たくましいブドウの生命力のことを皆さんにお話しすることができます。
「つる性のぶどうは、強くてたくましいよ」って。
4月21日 4月30日 7月20日
脇の梨畑:網の破れたところを直せませんでした 前のぶどう畑:棚の修繕もまだ途中です ぶどう畑のかん水:シャワーのように
脇の梨畑:完全ではありませんが棚を立て直すことができました 前のぶどう・キウイの畑:棚を上げることができましたが、網をかけることができません ぶどう畑:新しくかん水のパイプをつけました。おかげさまで、畑が涼しくなります
おかげさまで、今年も今までと同じように収穫の季節を迎えることができます。つい数か月前の写真を見ながら、「よくここまで立て直すことができた」と、改めて思います。これも、ひとえに皆さまのご支援に支えられてのこと。心より、お礼申し上げます。

2010年、梨の収穫時期は例年より遅れています。花の咲く時期が寒かったので、開花が遅れたためです。でも、昨年との違いは、収穫時期が遅れているだけで、梨の粒の大きさも糖度の点でもこれまでと同じように、大きくて甘い梨が取れそうです。

昨日は大きな雹も降りました。が、梨畑に網がかけてあるので、ほとんど被害はありませんでした。
おかげさまで、たくさんの梨が実り、収穫を待つばかりとなってきました。

「台風が来たら、大変だ。今度は、梨の重さで下がった棚が、台風で潰れてしまうかもしれない」と、心配事はつきません。が、雪害からここまで回復できたことの報告と、大勢の皆さまのご支援に、この場をお借りして、お礼申し上げます。どうもありがとうございました。
  2010・08・05

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