埼玉県春日部市 折原果樹園 梨 梨狩り 梨もぎとり 直売 キウイフルーツ 種なし巨峰 たけのこ狩り ジャム
HOME
はじめまして
我が家の農産物
ママミィWeb農日記
畑仕事のあれこれ
もぎとり体験

畑の仕事あれこれ > 梨の交配:溶液受粉


梨の交配:溶液受粉 :新しい試み

折原果樹園のホームページに目を止めていただき、
月刊誌『現代農業』に溶液受粉の記事が掲載されました


梨の交配作業:新しい試みへの挑戦

梨の交配は、梨作りの中で大切な仕事です。

まず交配の準備として、交配用に梨の開花直前の花を摘み花粉を集めます。その花粉が一番良い状態で花粉付けができるように、乾燥状態など細かな点で注意します。


そして、交配作業に続きます。

天気の影響を受ける作業のため、天気予報には特に注意して仕事を進めなければなりません。

従来の梵天(ぼんてん)を使っての作業は確実ですが、春先のお天気は風の強い日があったり、雨が続いたりと、とても不安定です。そこで、注目されてきているのが溶液受粉です。
◇試験場の先生方による溶液受粉 2008/4/16

◎溶液受粉とは・・
梨の花粉を集める作業は、従来のやり方と同じですが、花粉を水で溶き、溶液を作り、散布する受粉方式です


梨畑では人間ミツバチ隊が、大勢で地道な手作業を進めています。

写真で見せてもらう限りで、細かなことは私にはわからず、説明不足の所が多々あります。
すみません。ご容赦ください。
鍋を囲んで、さあ何が始まるのでしょう? 試験のため、目印の赤い札をつけました
溶液受粉の作業 一人で短時間に作業がはかどりそうです
1つの花の塊に1回液を吹き付ければOK 少しくらいの雨でも乾けばOKとのこと

◎梨の溶液受粉を実践して

春日部農林振興センターの先生方のご指導を頂きながら、私の圃場と組合員の圃場で、2年続けて溶液受粉の試験をしました。

梨の溶液受粉は、あらかじめ「水+寒天+砂糖+食紅」を入れ溶液を作っておきます。そして必要な時に花粉を溶かして使います。

◎溶液受粉の良いところ

@交配の時間に、こだわらなくても大丈夫
(午前10時頃から午後3時くらいが望ましいとされています)

A少しくらいの雨でも、花粉付けができる(散布した溶液が乾けばOK)

B短時間、少人数で、花粉付けができる
↑ページのトップへ
◇従来の交配作業
気温が上がる午前9時頃から交配を始めます。

交配してから確実に実を結ぶと予想されるのに、暖かいときで2時間、寒いときで4〜5時間かかるといわれています。

春先のお天気は変わりやすく、不安定です。風邪の強い日や、午後から雨が降りそうなときは交配はできません。

また一方で、暖かい日が続くと、花の咲くのが早過ぎてしまい、人間の花粉付けが追い付かない時もあります。
花は咲いたとしても、後で実がつかない時もあるのです。

◎梨の交配作業の狙い時

@    穏やかな天候のよい時
A    温度の上がり始めた日中の時間帯
B    梨の花が咲きそろった時


なかなか3拍子揃うときが少ないのであります。
『梵天(ぼんてん)』を使って、花粉付けをしていきます
↑ページのトップへ
◇溶液受粉の溶液を作る
この溶液を作ることが、一番難しそうです。

作られた溶液の有効時間は2時間くらいとか。
作ったら、その間に使い切ってしまわねばなりません。
花粉の量を正確に測ります

赤松子(せきしょうし)を入れ、目印の色付けにします
花粉に溶液を入れ、混ぜます ひたすら混ぜます
ねっとりするまでよく混ぜます よく混ぜた花粉を溶液に流し込みます
花粉の粒をこします 噴霧器にいれ、完了です
↑ページのトップへ
折原果樹園での実演 2008/4/20
作って頂いた溶液をもとに、実演をしました。
新しい試みに挑戦 がんばれ、とうちゃん!
が、間もなく筒先が目詰まり 花粉の粒が詰まってしまうのかな?
◇溶液受粉その後
幸水ナシの溶液受粉今まで交配作業は、「一年の収穫がこの時期の天気で決まる」と言っても過言ではありませんでした。溶液受粉の普及により、「これしかなかった」方法から、「他のやり方でもできる」ということで、農家の気持ちの負担が随分軽減されてきていると思います。


すでに栃木県では溶液受粉の作業が、多くの梨農家で行われていると聞きます。
キウイフルーツの交配も、四国・香川県では農協さんの指導の元に溶液受粉が一般的に行われているそうです。
試験場の先生方の使っている筒先は特別注文で作ってもらったそうです溶液受粉の問題点

@   梨の初期肥大が小さいものが多いようだ
→溶液受粉の梨の実と、従来の花粉付けの実と比べたとき、溶液受粉された果実の方が小さいようです。成り始めの時期に果実が小さいように見えましたが、成長が進むにつれ、大きさの違いはほとんど気にならなくなったようでしたが・・。

A    果実の変形果が多く見つかった
→形の悪いところには、種が入っていなかった→溶液散布の際のかけ方に問題点があるかも知れない。やはり作業の熟度が必要になりそうだ

B    作った溶液は2時間
くらいのうちに使い切らねばならないこと

C    溶液散布の際、筒先が一番大切
。筒先が大きいと、溶液が飛び散り、溶液がかかったところには全部実が付いてしまい、摘果が大変になる。


:噴霧器の筒先の目詰まり・・1つの花に1回だけかけることで、確実に実がつく。が、筒先が大きくて他の花に飛び散った場合、実がたくさん着きすぎ、摘果が大変になるかもしれない。

梨農家の高齢化に伴い、作業の効率化・省力化を考慮して、普及が待ち望まれている交配作業です。「時間を気にせず」に、また「少しくらいの雨でも乾いてしまえば大丈夫」ということはとっても魅力です。

今後に向けて、スタートです!

※何か質問等ございましたら、下記までメールやお電話を下さい。

お客様により安心安全なものをお届けするには、まず生産者の私たちの自助努力から始まると思っています。それには生産者同士の情報交換などが大切になってくると思います。

どうぞ、よろしくお願い致します。

2008・12・22 
2010・06・25更新
↑ページのトップへ

〒344-0051埼玉県春日部市内牧3888 折原果樹園
電話 048-752-3480  FAX  048-752-3490 E メールはコチラ

Copyright(C)2007折原果樹園. All Rights Reserved.